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軽貨物で稼ぐには?稼げない原因と、売上・経費・時間から案件を選ぶ方法

軽貨物で稼ぐには、配送件数だけでなく、経費を引いた残額と仕事に使う時間を把握することが出発点です。求人に載る月収が売上なのか、手数料控除後なのかで意味は変わります。まず条件を書き出し、自分の生活を維持できるかを確かめましょう。私自身、2019年前後に個人事業主としてこの仕事を始め、初日は40個しか配れませんでした。現場で見てきたことも交えて整理します。

Answer結論

軽貨物で稼ぐには、求人の月収表示ではなく、手数料・燃料・車両などの経費を引いた残額を、待機や移動を含む仕事の総時間で割って比べることが出発点です。稼げない原因の多くは、単価・物量・経費・時間のどれかが想定とずれていることにあります。

Key pointsこの記事の要点

  1. 月収表示を、売上・経費控除後・税金等控除後に分けて読む
  2. 配送以外の待機・積込・移動も含めて時間当たりの残額を比べる
  3. 単価、物量、経費、休業の4つを変え、悪い月でも続けられるかを試算する
  4. 速さは後から身につく。長く稼ぐ鍵は、品質と信頼
目次
  1. 01軽貨物の『月収』をそのまま手取りと考えない
  2. 02最初はアルバイト以下の時期もある。でも、速さは後から身につく
  3. 03月間売上44万円なら、いくら残る?
  4. 04一日の時間は、配達以外のところで消えていく
  5. 05稼働日を増やす前に、利益が減る原因を探す
  6. 06案件の比較は、同じ前提にそろえる
  7. 07長く稼ぐ人は、速さより品質を選ぶ
  8. 08収入を安定させるには、悪い月も計算する
  9. 09体が資本。靴には、お金をかける
  10. 10軽貨物で稼げないのは、なぜ?よくある7つの原因
  11. 11よくある疑問:未経験でも高収入を目指せる?
  12. 12よくある質問
自分の条件で確認する:軽貨物の収支シミュレーター →

01軽貨物の『月収』をそのまま手取りと考えない

業務委託の募集にある収入例を見るときは、まず計算式を確認します。単価×件数なのか、日額×日数なのか、どの費用が既に引かれているのかを分けてください。売上が同じでも、手数料、走行距離、車両の契約によって残る額は異なります。

比較の順番は、売上、委託手数料、事業にかかる支出、税金・社会保険等の準備、生活費です。借入元本の返済や車両購入など、資金の動きと会計上の経費が一致しない項目もあります。ここでは確定申告の所得計算ではなく、案件を検討するための概算を扱います。

02最初はアルバイト以下の時期もある。でも、速さは後から身につく

はっきり書いておきます。この仕事は、想像している以上にきついです。特に始めたばかりの頃は思うように配れず、一日の売上を働いた時間で割ってみると、アルバイトをしたほうが手元に残る。そんな時期も確かにあります。『誰でも簡単にすぐ稼げる』と匂わせる募集は、信用しないでください。

それでも、配る速さは続けるうちに着実に上がっていきます。私が見てきた多くの人も、経験を積むうちに初日とは比べものにならないほど速くなりました。今は配達を助けるアプリが進歩したので、初日から100個近く配る人もいます。もちろん、40個の人もいます。最初の数か月の数字だけで、向き不向きを決めないことです。

図1代表・奥山が1日に配れた個数の変化

  • 初日40個
  • 半年後200個超
  • その後300個
代表本人の経験です。紙の地図で走っていた時代の数字で、エリア・荷物の種類・道具によって大きく変わります。

03月間売上44万円なら、いくら残る?

次の金額は計算方法を説明するための仮定です。業界平均、実際の募集条件、ロジエスの支援実績ではありません。日額2万円で22日稼働すると売上は44万円。ここから手数料と支出を引きます。

説明用の月間収支例(税金・社会保険等を引く前)表は横にスクロールできます →
項目仮の条件金額
売上20,000円 × 22日440,000円
委託手数料売上の10%−44,000円
燃料費月間の支出見込み−40,000円
車両・保険・整備・通信等月間の支出見込み−70,000円
事業支出後の残額売上 − 上記の費用286,000円
仕事に使う総時間1日11時間 × 22日242時間
時間当たりの残額286,000円 ÷ 242時間約1,182円

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04一日の時間は、配達以外のところで消えていく

時間当たりの残額を計算すると、思ったより低く出ることがあります。原因の一つは、荷物を運んでいない時間です。私のいた現場には、朝9時より前は営業所に入れないところもありました。そこから仕分けと積み込みで小一時間、走り出せるのは10時過ぎ、一件目に着くのは11時ごろです。

私のいた現場では、1時間に配れる荷物は20個前後が一つの目安でした。戸建てか集合住宅か、荷物の種類や街の密度で大きく変わります。正午締めの午前指定に残された時間が1時間なら、配れる午前指定はせいぜい20個そこそこです。営業所からエリアまで片道1時間近くかかる現場では、往復2時間が、一つも荷物を運ばないまま消えていきます。

図2ある現場の午前中

  1. 9:00
    営業所に入る

    それより前は入れない現場もある

  2. 〜10:00過ぎ
    仕分け・積み込み

    自分の担当分を仕分けて積む

  3. 11:00ごろ
    一件目に到着

    エリアまでの移動を含む

  4. 12:00
    午前指定の締め切り

    1時間20個前後なら、配れるのは20個そこそこ

代表・奥山のいた現場の一例です。入庫時刻や締め切り、配れる個数は現場ごとに異なります。
  • 案件を比べるときは、入庫できる時刻と積み込みにかかる時間を聞く
  • 営業所から配達エリアまでの距離と、移動にかかる時間を聞く
  • 午前指定など、時間指定の荷物がどのくらいあるかを聞く

05稼働日を増やす前に、利益が減る原因を探す

総時間は、配達アプリの稼働時間だけでなく、仕事のための移動、積込、待機、再配達、締め作業を含めて記録します。件数が増えたのに残額が増えないなら、遠方への移動や待機、持ち戻り、追加費用を見直す余地があります。

例えば仮の収支例で固定的な支出が変わらず、仕事の総時間だけが1日11時間から10時間に減れば、時間当たりの残額は約1,300円になります。これは改善の考え方の例であり、同じ売上を短時間で実現できる保証ではありません。安全確認や休憩を削らず、配送エリア、積込手順、問い合わせ経路を委託元と相談します。

  • 日ごとに売上・総時間・走行距離・燃料・有料道路代を記録する
  • 再配達・待機など、単価に含まれる仕事と追加報酬の対象を分ける
  • 単価交渉では『大変だった』に加えて距離・時間・作業範囲を示す
  • 疲労や事故のリスクが高い案件は、売上額だけで継続を決めない

06案件の比較は、同じ前提にそろえる

日額と個建てを比べるなら、想定件数の根拠と支払い対象になる条件を確認します。繁忙期の最大件数を一年中の前提にしないことが大切です。売上の税込・税抜もそろえ、手数料の計算対象、別途控除、入金日まで書き出します。

契約前に埋めたい比較表表は横にスクロールできます →
確認すること相手に聞く内容
報酬日額・個建て・時間制のどれか。未配達分は支払い対象か
物量最低保証の有無と条件。通常月・閑散期の見込みの根拠
支出手数料、車両費、保険、端末、振込費用などの全項目
時間集合から終了まで。待機・持ち戻り対応を含むか
休業・終了休む場合の連絡、代替対応、解約や車両返却の条件
入金締日・支払日。稼働開始から初回入金までの期間

07長く稼ぐ人は、速さより品質を選ぶ

二人のドライバーがいるとします。Aさんは配達が少し遅いけれど、ミスをせず品質がいい。Bさんは配達がとても速いけれど、雑でミスやクレームが多い。束ねる側から見て、割のいい稼げるエリアを任せたいのは、言うまでもなくAさんです。

よーいどんで始めれば、最初に稼ぐのはBさんです。ただ、私の知っているあるドライバーは、配達が抜群に速いのに何度も問題を起こして現場を離れ、エリアを変えるうちに家からとても遠い現場に通うことになりました。毎回新しい道を一から覚え直すので、速いのにちっとも効率がよくない。一方で品質の高い人は、いい現場を長く任され、土地の勝手を知り尽くして、どんどん効率がよくなります。

目の前の一個を丁寧に届けることは、その荷物を預けた荷主の信頼を守ることでもあります。配達の質が悪ければ、荷主は別の運送会社に乗り換え、その仕事ごと消えてしまいます。速さはあとから身につきますが、ミスをしない誠実さと信頼は、簡単には身につきません。

図3速いBさんと、丁寧なAさん。最後に稼ぐのは

項目AさんBさん
配達の速さ少し遅いとても速い
品質ミスをせず丁寧雑で、ミスやクレームが多い
最初に稼ぐのは出遅れるBさん
任される現場割のいい現場を長く任される問題を起こして現場を移る
その先土地勘がつき、安定して稼ぐ遠い現場で、道を覚え直す
代表・奥山の著書で紹介したたとえ話を表にしたものです。

08収入を安定させるには、悪い月も計算する

同じ仮の条件で稼働が22日から18日へ減り、燃料費が日数に比例し、その他の支出7万円が変わらないと仮定すると、残額は約22万1,000円になります。病気、車両修理、物量減で休む月の影響を、契約前に一度計算しておきましょう。

初回入金までの生活費と事業支出、突発的な修理費は別枠で整理します。『何か月分あれば全員安心』と一律に決めず、入金周期、固定費、扶養状況、他の収入などから自分の必要額を考えます。事業用と生活用のお金を混ぜず、月末に残額と翌月の支払い予定を照合することが続けるための基本です。

09体が資本。靴には、お金をかける

悪い月の原因として見落とされがちなのが、体の痛みです。足や腰の痛みが続くと、稼働日が減るだけでなく、『この仕事は長く続けられない』という気持ちにまっすぐつながります。収支表の外にある話ですが、長く稼ぐための大事な準備です。

10軽貨物で稼げないのは、なぜ?よくある7つの原因

軽貨物で稼げないと感じるときは、努力や根性の問題にする前に、どの数字が想定とずれているかを確かめます。売上が少ないのか、経費が多いのか、時間がかかりすぎているのかで、打つ手はまったく違うからです。

次の7つは、収支を分解したときによく見つかるずれです。当てはまるものに印をつけ、上の比較表や収支シミュレーターで、条件を変えたときの残額を計算してみてください。

稼げない原因と確認すること表は横にスクロールできます →
原因起きていること確認すること
単価が低い件数をこなしても売上が伸びない単価の根拠と、同じエリアの他の条件
物量が安定しない閑散期に売上が大きく落ちる最低保証の有無と通常月の件数
手数料・控除が多い売上は多いのに手元に残らない控除項目の一覧と計算の対象
車両費が重いリースや修理の支払いが続く車両契約の月額と残期間
待機・移動が長い時間当たりの残額が下がる集合から終了までの総時間
持ち戻り・再配達が多い支払い対象外の仕事が増える支払い対象になる条件
休んだ月の備えがない体調や修理で一気に苦しくなる悪い月の残額と手元資金

11よくある疑問:未経験でも高収入を目指せる?

未経験かどうかだけで収入は決まりません。担当エリア、物量、契約条件、支出、作業に慣れるまでの期間を合わせて判断します。最初から最高件数を前提にせず、研修中の報酬と費用、独り立ち後に相談できる相手も確認してください。

『一番稼げる配送はどれか』にも一律の答えはありません。自分が継続できる時間帯と距離で、同じ計算方法を使って案件を比べるほうが、売上ランキングより判断に役立ちます。下の関連記事と収支シミュレーターで、転職・独立の準備までつなげて確認できます。

Q&Aよくある質問

軽貨物で月収50万円は本当に稼げますか?
求人の月収50万円が、売上なのか、手数料や経費を引いた後なのかで意味が変わります。売上なら、そこから手数料、燃料、車両、保険などを引いた残額を確認し、さらに税金や社会保険の準備も考える必要があります。まず計算式を確認しましょう。
日額制と個建て(件数制)はどちらが稼げますか?
一律にどちらが稼げるとは言えません。日額は物量が少ない日も収入が安定しやすく、個建ては件数を多くこなせるエリアで売上が伸びやすい傾向があります。想定件数の根拠と支払い対象の条件をそろえて比べてください。
稼げない案件は、すぐにやめるべきですか?
すぐにやめる前に、原因が単価・物量・経費・時間のどれにあるかを確かめます。条件の見直しで改善できることもあります。ただし、安全や生活を維持できない条件が続くなら、契約の終了条件を確認したうえで継続を見直しましょう。
未経験だと、最初は何個くらい配れますか?
人によって大きく違います。代表の奥山は紙の地図の時代に初日40個から始め、半年で200個を超えました。今は配達アプリの進歩で、初日から100個近く配る人もいます。最初の数字で向き不向きを決めず、毎日の記録で伸びを確かめてください。

参考資料

制度に関する参照資料の確認日:2026年9月9日。個別の適用・最新情報は各窓口へご確認ください。

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