本文へ移動

軽貨物ドライバーの採用単価はいくら?応募・稼働・30日定着で計算

応募1件が安くても、連絡がつかず、面接へ来ず、稼働しなければ採用効率は高くありません。軽貨物会社が見るべきなのは広告管理画面の応募単価だけでなく、実際に稼働し30日継続した一人を作るまでの費用です。採用費、社内工数、研修、欠員損失を分けて計算します。

Answer結論

採用単価は一つの数字ではありません。媒体費を応募数で割った応募単価だけでなく、応募対応・面接・研修などの社内の手間まで含めた費用を、30日継続した人数で割った『30日定着単価』まで見ます。応募が安い媒体ほど、定着まで含めると高くつくことは珍しくありません。

Key pointsこの記事の要点

  1. 応募・面接・契約・稼働・30日継続の各単価を同じ期間で比較する
  2. 媒体費以外に応募対応、面接、契約、横乗り、管理者工数を含める
  3. 単価の安さだけでなく、採用速度・品質・90日継続も合わせて判断する
目次
  1. 01採用単価を一つにしない
  2. 02採用関連総費用に含めるもの
  3. 03計算例で見る媒体の違い
  4. 04欠員損失と採用速度も見る
  5. 05安い採用が高くつくケース
  6. 06早期離職が減ると、採用単価はどう変わるか
  7. 07月次レポートの作り方
  8. 08よくある質問

01採用単価を一つにしない

一般に採用単価と言っても、応募一件を得る費用と、一人が稼働する費用は異なります。経営会議では名称と分母を統一します。期間も月ごとにそろえ、前月応募が今月稼働した場合の扱いを決めます。

軽貨物採用で使う単価表は横にスクロールできます →
指標計算式見る問題
応募単価媒体費÷応募数原稿・配信効率
接続単価媒体費÷連絡接続数応募品質・返信
面接単価採用費÷面接実施数日程・キャンセル
契約単価採用費÷契約数見極め・条件差
稼働単価採用関連総費用÷稼働開始数準備・案件確定
30日定着単価採用・教育総費用÷30日継続数採用と定着の総合力

02採用関連総費用に含めるもの

媒体費だけで比較すると、無料媒体へ長時間対応した工数が見えません。採用担当、現場管理者、経営者、横乗り担当が使った時間を概算でも金額にします。車両準備や研修中の補填が会社負担なら含めます。

  • 求人媒体、広告、制作、紹介手数料
  • 応募返信、電話、日程調整、面接の人件費
  • 契約説明、書類、車両・端末準備の工数
  • 横乗り・研修担当の時間と報酬
  • 早期離職時の代走、再募集、荷主対応

03計算例で見る媒体の違い

例として、媒体Aは20万円で応募20件、30日継続2人。媒体Bは15万円で応募8件、30日継続3人だったとします。応募単価はAが1万円、Bが1万8,750円ですが、広告費だけの30日定着単価はAが10万円、Bが5万円です。応募が安い媒体Aが経営上も優れているとは限りません。

実際にはここへ社内工数と研修費を加えます。少人数では一人の増減で単価が大きく動くため、単月だけで断定せず3か月程度も併記します。

図1同じ2媒体を、応募単価と30日定着単価で比べる

  • 媒体A 応募単価1万円
  • 媒体B 応募単価1万8,750円
  • 媒体A 30日定着単価10万円
  • 媒体B 30日定着単価5万円
本文の計算例(仮の数字)をグラフにしたものです。応募単価では媒体Aが安く見えても、定着まで含めると媒体Bが半分の費用です。

04欠員損失と採用速度も見る

採用費を下げるため掲載を止めても、欠車や社長の代走が続けば損失は増えます。募集開始から稼働までの日数、欠員中の売上・粗利減少、代走手当を記録します。高い媒体でも早く適合者が稼働し、欠員損失を抑えられるなら選択肢になります。

一人が辞めたときに会社が払う費用は、求人広告費だけではありません。穴を埋めるための採用、欠員の間のしわ寄せ、慣れない人が走ることによる品質の低下、クレームへの対応、そして最悪の場合は荷主からの仕事そのものを失います。

図2一人が辞めたとき、会社が払うもの

  1. 01採用のやり直し求人・面接・教育をもう一度
  2. 02欠員の損失他のドライバーへのしわ寄せ
  3. 03代走の費用急な手配の手当と管理の手間
  4. 04品質の低下誤配・遅延・クレーム対応
  5. 05仕事を失う荷主の信頼が落ちれば切り替えも
しわ寄せが続くと、残った人も疲れて辞める負の連鎖が起きます。

05安い採用が高くつくケース

条件を良く見せて応募だけ増やす、確認項目を減らして即契約する、教育を省いてすぐ一人稼働させると、短期の単価は下がります。しかし事故、誤配、離職、荷主信用の低下まで含めると高くつく可能性があります。

しかも、いい加減な扱いの現場で最初に辞めていくのは、私の見てきた限り、責任感があり、他に選択肢を持てる人が多いのです。安く集めて雑に迎える採用は、最も残ってほしい人から失う採用でもあります。

06早期離職が減ると、採用単価はどう変わるか

採用単価を下げる方法として、まず媒体費の削減を考えがちです。しかし、同じ費用でも30日以内に辞める人が減れば、定着した一人あたりの費用は大きく下がります。

前職で迎え方を仕組みにしたとき、30日以内に辞める人は入社10名中6名から、入社6名中1名に減りました。この人数に、一人を採るのにかかる費用を仮に5万円として当てはめると、30日定着した一人あたりの費用は12万5,000円から6万円になります。採用費を増やさなくても、迎え方を変えるだけで定着単価は半分以下になる計算です。

図330日定着した一人あたりの採用費(一人を採る費用を5万円と仮定)

  • 改善前:10名採用・4名定着12万5,000円
  • 改善後:6名採用・5名定着6万円
定着人数は代表・奥山が前職で取り組んだ際の実績(母数が小さく、同様の結果を保証するものではありません)。一人を採る費用5万円は説明のための仮の数字です。

07月次レポートの作り方

媒体ごとに費用と人数を横に並べ、応募から90日まで追跡します。まだ90日を迎えていない集団を低く評価しないよう、対象月を分けます。数字の横には、原稿変更、案件変更、担当変更など条件も残します。

  • 媒体別の費用・応募・接続・面接・契約・稼働
  • 7日・30日・90日の継続人数
  • 応募から稼働までの日数
  • 採用・教育工数と欠員損失
  • 辞退・離職の主な理由と次月の改善

Q&Aよくある質問

軽貨物ドライバーの採用単価は、いくらくらいが目安ですか?
エリア、案件、媒体、採用時期で大きく変わるため、一律の相場はあてになりません。大切なのは自社の数字で、媒体費と社内の手間を合わせた費用を、30日継続した人数で割った『30日定着単価』を毎月同じ定義で追うことです。
採用単価には、何の費用まで含めればいいですか?
求人媒体・広告・紹介の手数料に加えて、応募への返信や面接、契約説明、車両や端末の準備、横乗り研修にかかった人件費を含めます。早期に辞めた場合の代走手当や再募集の費用も、別枠で記録しておくと判断を誤りません。
応募単価が安い媒体を選べばいいのではないですか?
応募単価が安くても、連絡がつかない、面接に来ない、すぐ辞めるという媒体では、一人を定着させる費用はかえって高くなります。応募単価と30日定着単価の両方を並べ、採用までの日数も合わせて判断します。

あわせて読みたい記事